2/11

月曜日から新しい職場に異動なので
今日は職場の先輩2人と
新しい職場の場所を確認しに行ってきた。

基本職場の人と仲良くなんてできないと
学生時代思ってたし
前の職場とかまさに職場の人間関係が苦痛で
休日に職場の人と会うなんて
考えただけでもゲロが出そう、時給発生して拒否したいって感じだった。

だからこうして(半分仕事だろうと)
職場の人と休日に会うような日が来るなんて
夢にも思わなかった。


集合したのは池袋。
これからの通勤で毎日使う事になる駅。
不思議な物で、特定の場所に行くことがトリガーとなって
思い出せる思い出みたいな物が多々ある。

久しぶりに池袋の駅に行って僕は
昨年の5月に行ったレコーディングの事を思い出した。
理由は単純に、レコーディングスタジオ(山梨)に向かう際
池袋に集合して行ったからである。
あと今日の晴れた天気や肌寒さもその日に近かったからかな。

そのバンドで僕はこれといって何をしていた訳ではないのだが
レコーディングも、そのスタジオに向かう道中や晩御飯も
凄く楽しかった。


実は人生で初めて告白した相手にフラれたのも池袋だし
童貞を卒業したのも池袋だ。

昔は池袋に来るたびに
それらの思い出が蘇ってきていた。
だけど今はこうして池袋は
そのレコーディングの日を思い出せる場所、に上書きされていた。

そんな池袋を使って月曜から
毎日(恐らく人間関係が地獄のように悪いであろう職場に)出勤する事になる。

きっと1ヶ月もすれば
池袋から連想される記憶がレコーディングの日から
職場での嫌な記憶に上書きされてしまうのだろう。
せっかくの素敵な思い出を思い出せなくなる、
頭の中で意識的にその思い出を再生するのではなく
フラッシュバックのように、無意識的に、しかもその瞬間のことをリアルに思い出す事が出来なくなるのが
凄く悔しい。


タバコを吸いながら、その日レコーディングしたアルバムのリードトラックを聞いたら
、相変わらず凄くよかった。
この曲は出来た当初からめっちゃ好きだった。
アルバム自体も通して聞いた。
リードトラックを含め、改めて底抜けに明るいアルバムだ。
多少逆説的になるかもしれないけど
懐かしさと切なさに浸るにはもってこいの素晴らしいアルバムだった。